診療室よりこんにちは
冬が駆け足で近づいてくるこの頃、めっきり日脚も短くなってまいりました。本格的な冬はすぐそこまで来ています。
ところで今の日本人が噛む回数が激減しているのはご存知でしょうか。現代人は1回の食事で平均620回噛んで食べているといわれています。これは戦前に比べると約半分に減っているそうです。さらには、卑弥呼が生きていた時代(250年頃)には、約6倍の平均4000回程度噛んでいたそうです。
噛むことの大切さを表す「ヒミコの歯がい~ぜ」という言葉があります。「ひ」は肥満の防止、よく噛んで過食を防ぎます。「み」は味覚の発達、食事を深く味わえます。「こ」は言葉の発達、顔の筋肉が発達し、表情が豊かになります。「の」は脳の発達、血流の増加による脳細胞の活性化で老化の防止になります。「は」は歯の病気の予防、唾液の分泌が促進され、歯ぐきを含めてお口が丈夫になります。「が」はガンの予防、唾液中の酵素が発ガン作用を弱めます。「い」は食物の咀嚼により、胃腸の調子がよくなります。「ぜ」は全身に力が入り、体力や運動能力の向上になります。
よく噛むことは良いことづくめですので、皆さんもぜひ実践して下さい。