診療室よりこんにちは
厳しい暑さとともに、寝苦しい日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
「冷やし中華はじめました」は夏の風物詩といえる言葉ですが、実は地域によって「冷やし中華」の呼び方が異なることをご存知でしょうか。冷やした中華麺を使った日本の料理です。全国的には「冷やし中華」が一般的なため、最近では市販品もこの名称で売られるようになって浸透してきていますが、やはり未だに地域柄はあります。
まず関西では「冷麺」と呼ぶ人が圧倒的です。これは関西の中国料理店が「冷麺」の名前でメニューに載せたのがきっかけで広がったとのことです。ほかの地域の人からすれば、「冷麺は森岡の冷やし麺だろう」とか、「韓国の冷麺ならわかる」ということになりそうですが、関西では「盛岡風冷麺」「韓国風冷麺」と呼び分けています。一方、北海道では同じものを「冷やしラーメン」と呼び、これまた譲りません。
このほかには、マヨネーズをのせる地域、のせない地域のせめぎ合いもあり、見た目の涼しさに反して、水面下ではなかなか熱い戦いが繰り広げられている「冷やし中華」です。
いずれにしても、美味しくしっかり食べて、夏を乗り切りたいものです。