鍋料理が美味しい季節となってまいりましたが、今年も残り少なくなりいかがお過ごしでしょうか。
普段どおりであることは「ありがたい」ことであり、感謝の気持ちを忘れがちです。「ありがとう」という言葉は「有難う」と漢字で表されます。
これは仏教用語で「有る事難し」から由来しており、人間としてこの世に生を受けるということは、有りそうにない貴重な事というらしいです。
自分の命は、お父さん・お母さんという両親のおかげ、その両親もそれぞれの両親(お爺ちゃん・お婆ちゃん)のおかげです。これを計算してみると私から1代さかのぼると2人(父母)、2代さかのぼると4人(父母の両親)、3代では8人、4代では16人・・・・・
こうして25代まで倍々で計算していくと、なんと33,554,432人のご先祖様がいて、そのうちの誰一人が欠けても、自分という存在はこの世にいないということになります。
今日の自分は、有り得ない確率の上で生を得ており、行きていく上で誰かに「ありがとう」を言うときに、自身の存在自体に奇跡を感じる本当に「有り難い」という非常に謙虚な言葉なのです。「ありがとう」という感謝の気持ちを込めて素直に伝えたいものです。