秋たけなわのこの頃ですが、歯科治療中にお口に水をためていられずにムセたりしたことはありませんか。お口の機能の老化のサインかもしれません。お口の老化は早めに気づけば予防もしやすいのですが、気づいていない方が多いようです。
以前に比べて最近、咳払いが増えたり、食べ物が喉につかえる感じがしたり、声がかすれたり等が主なお口の老化のサインです。お口の機能が低下していくと、「うまく食べられなくなる」ことが浮かぶと思います。しかしそれより怖いのが窒息と誤嚥性肺炎です。
気管に入った異物を吐き出すムセという行為は、身体にとても負担をかけます。ムセができているうちはいいのですが、できなくなると窒息の危険性が高まります。
誤嚥性肺炎は、唾液に含まれる細菌が誤って肺に入って増殖し、炎症(肺炎)を引き起こす病気で、多くの高齢者の命を奪っています。お口の機能が低下すると、これらのリスクが非常に高まるのです。
あいうべ体操を含めて、お口の筋肉を鍛えるエクササイズで改善と予防をはかること、むし歯や歯周病のない健康なお口(健口)を維持していきましょう。