診療室よりこんにちは
記録的な猛暑日が続いた今年の夏も終わり、夜になると秋の虫たちが今を盛りに鳴いています。秋はちゃんとやって来ていますね。今月はスタッフの金澤が書かせて頂きます。
私は時代劇の再放送を見ることが好きなのですが、仕事柄、どうしても役者さんの口元を見てしまいます。セリフを言っているシーンで銀歯が見えたり、入れ歯の金具が見えたりすると、「さすがにこの時代にはないでしょう」と苦笑いしてしまします。
当時の日本での入れ歯は柘植の木(硬く丈夫で抗菌作用もある)でできており、木蝋(もくろう)で口の中の型を取り、試適を繰り返して作っていたようですが、現在のものとあまりかわりなく、完成度はかなり高いものでした。
ではいつごろから今のような治療がなされるようになったのでしょうか。調べてみると1907年に外国人歯科医師が考案したものと分かりました。100年程前、明治から大正時代にかけて海外から伝わってきたようです。
いつの時代にも歯に関する悩みはあったようですが、いつまでも自分の歯で、あるいは歯に代わるものであったとしても、できるだけ快適に人生を送りたいものですね。