診療室よりこんにちは
9月に入っても連日の厳しい残暑で皆さんいかがお過ごしでしょうか。
歯は身体の他の部分と同じで日々使っているので、すり減り、いたみます。1日3食(現代は1回平均620回)プラスおやつやガムなど起きている間に歯を使います。さらに硬いものを好む方はより噛みます。寝ている間も噛みしめたり、歯ぎしりなどで歯どうしが当たりすり減っていきます。
不幸にも歯を失ったとして、その時のお口の状況に合わせて適切に対処(失った部分を何かしらで補う)をしなかったとすると残った歯に多大な負担を与えます。そしてすべての歯を失ってしまったとして総入れ歯を使うとします。入れ歯を支えるのは歯ぐきの盛り上がっている部分なのですが、その下の顎の骨が咀嚼の刺激で次第に薄くなり(低く)、入れ歯が不安定になっていきます。食事や会話に不都合が出てきます。
人は生きている限り食べなくてはいけません。平均寿命が延び、健康寿命を延ばしていくためにも快適に食事をとりたいものです。歯がたくさんある方もそうでない方も、今現在のお口の健康を保っていくことが大切だと思います。