診療室よりこんにちは
花冷えの日が続いておりますが、花粉症も含めていかがお過ごしでしょうか。
今回も色のお話です。時間の感じ方は、心理状態によっても変わってくるものですが、目にしている色によって早く進む気がしたり、なかなか進まなかったりしませんか。具体的には、赤系の色(暖色)は時間を長く感じさせ、青系の色(寒色)は時間を短く感じさせる傾向にあります。つまり壁やインテリアに暖色系を多用した空間にいると、実際に経過した時間より長くそこにいたような気分になり、寒色系の部屋にいると、時間が早く過ぎた気分になるということです。
この効果を活用する具体例として、居る時間以上に長くゆったりした気分を満喫してほしい場所、あるいは休憩室やリビングなどくつろぎの空間には暖色がおすすめ、飲食店はお客さんの回転率を上げるのにも一役買います。ただし待ち合わせに暖色の空間を使うと、実際以上に待たされた気になりイライラ・・・ということもあるので注意が必要です。逆に寒色系は待合室にぴったりで、嫌な待ち時間を少しでも短く感じてもらえるメリットがあるそうです。体感時間を早めて能率を上げることができるので、仕事や勉強の場所にもおすすめです。
心地よい季節を迎え、周囲にも目を向けれる余裕を持ち、ゆったり過ごしたいものです。