診療室よりこんにちは
災害と言われる夏を終え、本格的に台風が気になるシーズンとなりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
秋の味覚のひとつのかぼちゃは、β―カロチン(体内でビタミンAに変換されます)が豊富なほか、ビタミンB1、B2,C,カルシウム、鉄などをバランスよく含んだとても栄養価の高い野菜です。その中でも特にβ―カロチンの含有量の多さが目を引きます。β―カロチンには、粘膜などの細胞を強化して免疫力を高める働きがあります。さらに、体を酸化から守る抗酸化作用も近年注目されています。体内の細胞の酸化は、がんや老化など様々な病気の原因となっています。ビタミンAとして、目の神経伝達物質となります。
逆にβ―カロチンが不足すると、ドライアイや暗いところでの視力低下や、免疫力の低下により風邪をひきやすくなったり、口内炎をおこしたりします。
かぼちゃは収穫から一か月ほど冷暗所で貯蔵して追熟すると、甘みが増して美味しくなりますが、β―カロチンも増加します。秋の代表的な野菜、かぼちゃをたくさん食べて、体調万全で日々健康(健口)に過ごしていきましょう。