診療室よりこんにちは
秋たけなわのこのごろですが、心地よい季節いかがお過ごしでしょうか。
天高く、馬肥ゆる秋ですが、朝食をしっかり摂っていますか。朝食にはとても大切な役割があります。健康的な生活を送るためには、きちんと朝食を摂ることが大切です。ところが朝食を摂らない大人が多くなってきています。成人男性の28％、女性の10.7％が朝食を欠食※していました。(厚生労働省平成28年度調査)その割合は20代で最も高く、男性で3人に1人以上、女性でも4人に1人以上が朝食を抜いていました。※欠食＝食事をしなかった場合＋錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合＋菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合
朝食を抜くと単にお腹が空くだけでなく、脳のエネルギーになるブドウ糖が不足し体のエンジンがかかりにくくなるなど、体に悪影響があります。また朝食を抜いた後、昼食や夕食を摂ると、急激に血糖値が上がりやすくなります。空腹時の血糖値や、食後の血糖値も高めの人には、習慣的に朝食を抜いている人が多いという論文もあります。つまり朝食を抜くことで血糖値が上がりやすくなり、糖尿病のリスクが高まると考えられます。大人に限らず、学童においても朝食抜きの児童とそうでない児童において、成績や運動能力での差があるという研究もあります。
規則正しい生活の一助としてもしっかり朝食を摂りましょう。