診療室よりこんにちは
春とは名ばかりの厳しい寒さが続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
まだまだ鍋物が美味しい時期ですが、その中で白菜はよく具材として食べられているのではないでしょうか。白菜はほとんどが水分ですが、たっぷりの食物繊維と多様な栄養素が含まれていて、カロリーを気にせず食べられます。
白菜の主な栄養素は抵抗力を高め、風邪予防にも欠かせないビタミンC、利尿作用に優れ血圧を下げる働きのあるカリウムが含まれています。さらに注目の成分がインドール化合物です。インドール化合物は、二日酔いの原因のアセトアルデヒドの分解にも一役買っており、加えてガンの抑制する働きもあるともいわれています。
お薦めの食べ合わせは、ビタミンCやインドール化合物など水溶性の成分が多いので、煮込み料理にして煮汁まで食べるのが理想的です。また豚肉に含まれる成分グルクロン酸は、肝臓内のアセトアルデヒド分解酵素の生成を促す働きがあるので、白菜と合わせると悪酔い防止の効果を発揮します。
最近は様々な鍋物がありますし、御家族で鍋を囲み、ワイワイと楽しみながらの食事はなによりの健康(健口)の一助になると思います。