診療室よりこんにちは
心地の良い季節となりました。10月1日はコーヒーの日です。
コーヒーには眠気覚ましの効果で知られる「カフェイン」が含まれています。
カフェインの一部は胃から、大部分は小腸から吸収されます。
吸収の速度は比較的早く、口から入った45分後には99%が吸収されています。
血液中のカフェイン濃度が減る時間は年齢や肝機能によって変化するので、若い人で1~2時間、高齢者で4~5時間がカフェイン効果の目安です。
カフェインの働きは、覚醒の水準が低いときなどに特に高い効果を発揮することがわかっています。覚醒作用で、入眠前のカフェイン摂取で寝入るまでの時間が2倍に延長し、入眠中の寝返りの回数が2倍になるという報告もあります。
夜の飲料にはカフェインの入っていないルイボスティーや麦茶をお勧めします。入眠前の飲酒(寝酒)は睡眠の質を悪化させます。
またカフェインには、計算スピードの向上などの作業能率の向上の作用もあります。
多くの人に朝コーヒーを飲む習慣があることは、新しい一日をスッキリした気分で始めるためには理にかなっていると言えそうです。