うっとうしい梅雨の季節となってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
お酒は嗜まれますか。今年2023年は、日本でウイスキー造りが始まって100年という節目になります。サントリー創業者の鳥井信治郎氏が、京都府と大阪府の境にある「山崎」の地で日本初のモルトウイスキー蒸留所を着工してから100年。そのジャパニーズウイスキーは、いま世界的な注目を集めています。蒸留所の名を冠した高級ウイスキー「山崎」は、プレミアムウイスキーとして高値で取引され、国際的に評価されています。
世界ではスコットランドの「スコッチ」、アイルランドの「アイリッシュ」、アメリカの「バーボン」、カナダの「カナディアン」、そして日本の「ジャパニーズ」と5大ウイスキーの時代となり、今まであやふやであったジャパニーズウイスキーの定義も明確化されました。日本洋酒酒造販売組合が制定し、2021年4月から運用を開始した自主基準では、「原材料は麦芽を必ず使用し日本国内で採取された水を使用する」「国内の蒸留所で蒸留する」「原酒を700㍑以下の木樽に詰めて日本国内で3年以上貯蔵する」「日本国内で瓶詰めする」などと謳われています。
サントリーでは、この記念すべき年に世界的な需要の高まりに応えるべく、山崎蒸留所と白州蒸留所に100億円規模の投資を発表し、ジャパニーズウイスキーのますますの隆盛が期待されます。
百薬の長とうまく付き合いたいものです。