食事・運動・睡眠などにしっかり気をつけて過ごしていても、健康を損ない、病気になってしまうことがあります
病によっては手術が必要になる場合もありますが、ここ10年ほどで周術期(手術日を含めた前後の時期を指します)の口腔ケアが重要とされ取り組む医療機関が多くなってきました。
どうして体に対する手術に対して口腔ケアが重要なのかというと、元々お口の中にはたくさんの細菌が存在して、不潔にしているとさらに大量の細菌が増えます。
全身麻酔で手術するとき、呼吸を確保するチューブを口から気管に入れますが、不潔なお口だと大量の細菌が口からチューブに付着して、大切な気管や肺に運ばれてしまいます。手術後で抵抗力が下がった体は細菌に負け炎症を起こします。術後の肺炎のリスクは3倍、創部感染は2倍といわれ、治るのに時間がかかってしまい、入院日数の平均29日が38日に増えてしまいます。
普段からセルフケアでお口を清潔に保ったり、かかりつけの歯科でチェックするのは、手術という人生で幾度も経験しない一大事でもご自身の助けることに繋がります。