診療室よりこんにちは
いよいよ師走の季節となり、なにかと気忙しく過ごしている中、お身体等の具合はいかがでしょうか。
今の時期、寒くなりますと背中を丸めて歩いてしまいがちですが、姿勢が悪い人の中には腰痛を訴える人が多いと言われています。脊柱(背骨)は、頸椎、胸椎、腰椎から構成されていて、胸椎は後方へ、腰椎は前方へ、カーブを描くように湾曲し、お互いに干渉し合ってバランスが保たれています。
しかし猫背がひどくなると、バランスを取るために腰椎の湾曲が強くなります。この湾曲が激しくなると腰部の筋肉や靭帯へのストレスが強くなって腰痛の原因になるのです。
自分の頭を風船と思って、この風船が身体全体を上へ持ち上げている感覚を持つことで、自然に姿勢は良くなります。この姿勢を保って歩くことで脊柱支持筋の伸筋と屈筋がリズミカルに収縮と弛緩を繰り返して、筋力がアップされ姿勢が良くなるのです。
義歯であっても、しっかり噛めることは美味しく食べれるとともに、姿勢保持には非常に重要です。お口に限らず、少しの変化(身体の声)に気づいて、未病の段階での受診で、健口で健康に繋がれば幸いです。