診療室よりこんにちは
令和も二年となり、東京オリンピックを控え、厳しい寒さの中にも清々しさが感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
冬の寒さは人の活動を鈍らせてしまいます。また暖房の効いた部屋から寒い屋外に出ると血管が収縮して、血圧が急激に上昇します。その結果、脳や心臓の血管の障害を引き起こすことがあるので、注意が必要です。暖かい部屋から寒い屋外に移動する際には、深呼吸がおすすめです。深く息を吸うことで、血液の中に酸素がたくさん送り込まれ、血管の負担が軽減します。風邪などを引き起こすウィルスは、低温で乾燥した場所を好みますから、室温20℃前後、湿度は50~60%以上に保つように加湿器を使用するか、濡らした衣類を干すなど、ちょっとした工夫で温度差を調整することができます。
また口呼吸をしていると喉に直接空気が入ることになり、ウィルスやら雑菌がいわゆるノドチンコに付着して、腫れてしまうことがあります。人間は本来お口ポカーンでなく、鼻呼吸する構造です。したがって、鼻呼吸でお口を閉じていれば、口元の問題だけでなく、鼻炎やアレルギーといった全身疾患も起こらない(軽減する)と言われています。
深呼吸を意識することも重要ですが、日々の健康の中で口元にも注意され、健口から健康で過ごしたいものです。