診療室よりこんにちは
残暑の候、まだまだ連日暑い日が続いておりますが、体調はいかが維持されていますか。
夏の飲み物定番といえば麦茶ですが、近年様々な健康効果が知られるようになりました。麦茶には体温を下げる働きがあり、暑さで体温が上昇したときに水分補給としても効果的です。またコーヒーや緑茶、紅茶に含まれるカフェインは空腹時に飲用すると胃酸を多量に分泌してしまうため、胃の粘膜が荒れてしまうことがあります。しかし麦茶はノンカフェインで胃にやさしいだけでなく、胃の粘膜を保護する効果があります。
さらに、ガンや脳卒中、心筋梗塞などの原因となる活性酸素(注1)を減少させる抗酸化作用があるので、成人病予防にも効果が期待できます。その他、血液サラサラ効果やリラックス効果など、麦茶には様々な健康効果があります。むし歯の心配のない麦茶を、これからも引き続き愛飲したいものです。
(注1)活性酸素は高い酸化力を持つ酸素で、呼吸をすることで発生します。常に体内に存在し、体内の細菌除去などの役割を担っています。しかしストレスや喫煙、飲酒などによって過剰に活性酸素が発生すると、遺伝子を傷つけたり、脂質やタンパク質を変性させたりしてしまい、様々な病気につながるといわれています。