診療室よりこんにちは
今年も台風の当たり年になりそうですが、いかがお過ごしでしょうか。
日中は残暑が続くものの、朝夕は涼しさが感じられる9月です。秋の実りの収穫が待ち遠しい季節ですが、この時期ならではの植物(ブタクサ、ヨモギ、カナグムラ等)により、アレルギー性鼻炎(花粉症)やぜんそくのような症状に悩まされる人もいるようです。
花粉症予防として注目されている野菜が蓮根(れんこん)です。蓮根はハスの地下茎が肥大したもので、食用に栽培されています。原産地は中国もしくはインドです。出荷量は土浦市、鳴門市に続いて愛西市が全国三位です。輪切りにすると穴が多数空いていることから、「先を見通す」ことに通じて縁起が良いとされています。
蓮根には栄養素ムチンが含まれており、このムチンには免疫力を高めたり、粘膜を強くする働きもあります。古くから小児ぜんそくなどの民間療法にも用いられています。栄養素がデンプン成分に守られているため、どんな加熱調理もOKです。少し大きめにカットして調理すると、しっかり噛めて唾液の分泌量がアップし、むし歯予防にもなります。
しっかり噛む、よく噛むということはお口の中ばかりでなく、肥満の予防といった様々な効用がありますので、健康の源の健口で過ごして頂きたいものです。