いよいよ師走を迎え、毎年のことですが、気ぜわしく日々を送られていることと思います。
ところで野菜を十分に摂られていますか。みずみずしい野菜が食卓に並び、その自然の恵みを口に運ぶと、私たちの体はいきいきとしたリズムを刻みます。「野菜は体に良い」と分かっていても、摂取目標量350gを毎日しっかり摂れている方は思ったより多くありません。
「日本人は野菜中心の食事だから、健康で長生き」とされてきました。野菜不足が問題視されてきたアメリカ人よりも、日本人の平均摂取量は少ないという現状です。30代40代では30％近くが「野菜は足りている」と思っていますが、実際は1日350gの野菜を食べている人は5％程度です。
野菜から摂り入れているビタミンCやビタミンE、ミネラルなど体の調子を整える栄養素は、体で作ることができませんので、毎日補充することが必要です。
近年注目を浴びているのが、「ベジタブルファースト」という食事の方法です。食事の順番をまず野菜から食べることに決めるのです。野菜には食物繊維が含まれ、お腹が満たされて食べ過ぎを抑えることにもつながります。野菜の後は、肉や魚、最後に炭水化物を食べましょう。食事で体の健康をコントロールするために、様々な栄養素が含まれる野菜を積極的に摂り入れる、新しい考え方です。
美味しく食べるためにも健口でいたいものです。