春眠暁を覚えず、うららかな日が続いております。
昨年厚生労働省において、健康づくりのために推奨される身体活動・運動の目安になる「健康日本21(第三次)」が10年ぶりに改訂されました。日常生活における歩数の増加、運動習慣者の割合の増加、運動やスポーツを習慣的に行っていない子どもの減少、居心地良く歩きたくなる街なか作りに取り組む市町村数の増加についての目標値を定めています。
具体的には子ども(18歳未満)、成人(18歳以上)、高齢者に分けて運動の強度や量を示しており、成人は1日60分(約8000歩)以上、高齢者は1日40分(約6000歩)以上の歩行もしくは同程度の活動の推奨しています。歩行以外にも、卓球やテニス、水泳などのスポーツのほか、階段の昇降や風呂掃除といった日常生活の動きも示されています。またスクワットや腕立て伏せ、一定の負荷がかかるマシンやダンベルを使った筋力トレーニングについては、成人、高齢者ともに週2~3回の頻度を推奨しています。
身体活動や運動量の多い人は、循環器病やがん、うつ病、認知症などの発症・罹患リスクが低く、筋トレを行うことにより、死亡や心血管疾患、がん、糖尿病のリスクが10~17%も低くなるとの科学的データもあります。
心地よい季節になっていく中、ガイドラインを意識して無理なく体を動かされていかがでしょうか。