お月さまが美しい季節となりましたが、夏の疲れは残っていませんか。
詰め物や被せ物がよく壊れる、歯が割れたりかけたりしやすいとお悩みの方。そのトラブル、もしかしたら歯ぎしりや歯の接触癖(TCH)が原因かもしれません。
歯を傷める過剰な力には、2種類あります。ひとつは「歯ぎしり」。眠っているとき無意識に行う歯ぎしりは、起きているときと違い力の加減がきかず、大変強い力が歯にかかります。
もうひとつは、TCHとよばれる「上下の歯を無意識に接触させる癖」。上下の歯は、食事をしたり重いものを持つときに一時的に噛む以外は、本来は離れているものです。しかし患者さんのなかには歯を接触させる癖のある方がいて、ごく弱い力が長時間加わることで、顎関節症になったり、歯や入れ歯を痛めてしまうことがあります。
歯ぎしりから歯と被せ物を守る方法として有効なのが、夜間のマウスピースの装着です。マウスピースをして眠ると約9割の方は歯ぎしりが一旦止みます。3週間程して装着に慣れるとまた始まりますが、歯にかかる力を分散し、代わりに削れてくれます。
無くて七癖有って四十八癖と申しますので、ご自身の癖を見直してみて下さい。