診療室よりこんにちは
束の間の青空がすがすがしく、暑気日ごとに加わりつつありますが、ちゃんと食べられているでしょうか。「生きることは食べ続けること」「人は食べものによって作られる」などと言われます。
「よく噛むと身体に良いことがたくさんある」と言われても、具体的には何をどんな風に食べたらよいでしょう。「よく噛みなさい」と言わなくても、身近な食材で自然に噛む回数を増やすために、少し大きめに切る、加熱、水分量、食材を増やすことで対応できます。
基本的には、生野菜は噛む回数が多く、肉や魚などのタンパク質は加熱することで、噛む回数が増えます。今の日本人はカルシウムの摂取量とともに、食物繊維を取る量も減少しています。食物繊維は根菜類や乾物など、噛みごたえ度の高いものに多く含まれます。ただ気をつけたいのは「よく噛むこと」と「強く噛むこと」は違います。無意識に強く噛んでしまうと、歯を痛めてしまうことがあります。
寿命から7年をマイナスするのが健康寿命と言われ、そこから7年マイナスするのが「歯の寿命」を言われています。つまり歯を失ってからかなりの間、不自由な時間を過ごすことが考えられます。100歳以上が5万人もおられ、４０％ほどの方が(8020を達成されています。歯がたくさん残るのはたいへん良いことですが、そこからいかに歯の健康を保ち続けることができるか、むらせ歯科が健康長寿の鍵になれば幸いです。