診療室よりこんにちは
例年であれば、海開き、山開きの便りが聞こえる頃のはずでしたが、まだまだ本来とは程遠い盛夏となってまいりました。
40歳以上の4人に1人と急増している糖尿病ですが、糖尿病といえば血糖値が基準になります。
血糖とは血液中に含まれるブドウ糖のことです。ブドウ糖は、インスリンというホルモンの働きにより全身の細胞に運ばれます。そして酸素や酵素、ビタミンの働きによって燃焼し、活動していくのに必要なエネルギーを生み出します。食後は誰でも一時的に血糖値は高くなりますが、インスリンの分泌により、通常2時間以内に正常値に戻ります。しかしインスリンの分泌に異常があると、食後２時間以降も血糖値が高い状態が続きます。これを「食後高血糖」といいます。「食後高血糖」は糖尿病を発病する前の段階でもみられることや動脈硬化のリスクを高めることがわかっています
食後の血糖値が急激に上昇するのを防ぐためには、野菜を多めに摂ることも大切です。野菜には、食物繊維やクエン酸などの血糖値の上昇を抑える成分が含まれています。
さらに「ベジタブルファースト」といった言葉でよく知られているように、食事の際に野菜を最初に食べることで、同じ食事の内容でも、食後の血糖値上昇が緩やかになるといわれています。
合わせて運動も習慣づけて、楽しく食べて、健康を健口で維持されて下さい。