夜寒の身に染みる季節になってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
心理状態は色によって左右されることが多くあります。たとえば、筋肉も光や色に反応します。光や色相の変化に伴う筋肉の緊張・弛緩現象を客観的に示したものを「ライト・トナース値」といいます。色や光の刺激を与えて脳波や汗の分泌量などを測定し、筋肉組織の緊張度を数値化したものです。
弛緩状態 色相 正常 ライト・トーナス値 23 緊張状態 色相 橙 ライト・トーナス値 35
ベージュ ライト・トーナス値 23 赤 ライト・トーナス値 42
青 ライト・トーナス値 24
緑 ライト・トーナス値 28
黄 ライト・トーナス値 30
測定値が小さいほど筋肉が弛緩、つまりリラックスしている状態を示します。実際の空間にあてはめて考えれば、たとえばベージュ=畳、青=空や海、緑=森など容易に連想されるでしょう。もっとも、より生き生きと暮らしていくためには、「弛緩」だけでなく「緊張」も必要です。オンとオフを切り替えるように、必要に応じて目に入る色を変えることで、心身にメリハリが生まれることをデータも証明しています。日常でも色を上手く利用したいものです。