診療室よりこんにちは
早春の候、まだ寒さが残る日がありますが、いかがお過ごしでしょうか。
「AGEｓ」という言葉はご存じですか。日本語では「糖化最終生産物」といいます。私たちの体の中では、食べた食事を消化、吸収、代謝をしています。体内でタンパク質と糖が結びついて変性する反応を「糖化」、その最終産物を「AGEｓ」といいます。体の様々な老化に関与する物質として、近年注目されています。
「AGEｓ」は分解されにくく、蓄積されることで、肌や髪の変化だけでなく、様々な老化の原因になるといわれています。「AGEｓ」を抑えるには糖や炭水化物を余分に摂り過ぎないことや血糖値の急上昇を抑える食べ方が重要です。
食品としては肉、バター、一部の野菜に「AGEｓ」が含まれ、調理のうち、特に揚げる、ローストする、焼くなど水を使わない調理法で大きく増加するが、茹でる、煮る、蒸す、電子レンジ加熱するなどの場合には比較的増えないといわれています。また低カロリーダイエットをすると、短期的に「AGEｓ」が減少することが報告されています。
食べ方としては、①野菜から先に食べる②食物繊維の多い食事にする③食後に軽い運動をする④1回あたりの食事を20分以上かけてゆっくり食べる⑤一口30回以上噛むようにするなどです。
よく噛むということからの「健口」から「健康」へ‼