診療室よりこんにちは
新年あけましておめでとうございます。感染症の流行により、例年と違った雰囲気の年明けとなりました。
外へ飲みに出る回数が減り、自宅でお酒を飲む機会が増えた方も多いのではないのでしょうか。
様々な種類のお酒がありますが、実は何を選ぶかによってむし歯になるリスクが変わります。
ビールやワイン、日本酒などの醸造酒は、糖分を含んでいるため、ウィスキーやブランデーなどの蒸留酒よりむし歯のリスクは高めです。
蒸留酒でも糖分が含まれた甘いジュースなどで割るとむし歯のリスクは高まります。
また醸造酒、蒸留酒を問わず、アルコールに含まれる利尿作用により、脱水状態になってしまうことがあります。
すると、通常時よりも唾液の量が少なくなり、口の中が乾燥してしまいます。
唾液には、口の中の汚れを洗い流す効果や、抗菌作用、再石灰化作用など、むし歯予防になる働きがあります。
脱水対策のため、飲酒をするときは水を一緒に飲むようにしましょう。
アルコールには血行を良くする作用があり、お酒を飲んだとき、身体をあたたかく感じます。
この血行のよくなる作用により、痛みが増す可能性があるので、歯が痛むときはお酒を控えたほうが良いです。
外で飲むときに比べて、自宅での飲酒は気が緩みやすく、長時間ダラダラと飲んだり、たくさん飲みすぎたり、歯磨きを忘れてそのまま寝てしまいがちです。
適度な飲酒はストレス解消になると言われていますので、適量を守って楽しく過ごしましょう。