若葉のまぶしいこの頃ですが、これから暑さへと向かう中、いかがお過ごしでしょうか。
太り過ぎだけでなく、痩せ過ぎも健康に悪いことをご存知でしょうか。高齢者の場合、痩せ過ぎだと死亡率が高くなります。
歳をとった時に体重を維持するには、肉や魚などのタンパク質も含め、よく食べる+ことが大切です。食べる時に必要な歯です。
高齢者の残存歯を基に三年間での体重の減少を調べたデータがあります。歯が１９本以下の人は２０本以上ある人に比べ体重減少のリスクが高く、さらに残存歯が少なければ少ないほどリスクが上がっていきます。歯を失うことは残念なことですが、入れ歯やブリッジなどで補えば、噛み合わせが回復し、体重の減少のリスクも減るのです。
「歯がないと噛みにくくて食べられなくなる」「入れ歯やブリッジを入れると噛めるようになる」というのは想像できることですが、実際に体重の変化に影響することがあきらかになりました。
高齢者の痩せ過ぎはフレイルという全身的な虚弱につながりやすく、転倒や死亡率の増加にも影響します。よく食べられるお口を維持することが、適正な体重を維持して元気にいく一助となります。