清秋の候、いよいよ秋めいてまいりました。フッ素配合歯磨き剤は、むし歯予防が期待できる重要なアイテムです。せっかく使用するならば、しっかり効果をきかせて予防したいものです。
毛先の届きにくい「奥歯の溝」「歯と歯のあいだ」「歯と歯ぐきの境目」がむし歯になりやすいところです。しかも多くのむし歯は歯ブラシの毛の太さよりも、狭いすき間から発生します。
そのため単に歯ブラシで歯を磨くだけではむし歯予防は困難であり、歯質の強化と再石灰化の促進というむし歯予防の効果が認められるフッ素配合歯磨き剤を用いることは重要です。
むし歯予防効果を高める原則は①むし歯になりやすいところへ歯磨き剤を届ける②推奨されている濃度のものを使用する③適正な使用量を用いる。フッ素配合歯磨き剤は「歯が生えてから2歳」「３～５歳」「６歳～成人高齢者」ごとに、推奨される濃度と使用量が異なります。
効果を出すために①１日２回の歯磨きで１回は就寝前に行う②歯ブラシを軽く湿らせることで歯と歯のあいだに届きやすくなります③むし歯のリスクの高いところから磨く④途中で吐き出さずに歯磨き剤を２分程度、お口の中にとどめて、歯面全体にいき渡させるようする⑤すすぎは少量の水で１回だけにしてフッ素が流れ落ちないようにする。
効果的に効率よく使用して、お口の健康でいたいものです。